フロストシーディングについて

 日増しに寒さが身にしみる頃となり、作業など大変だと思います。
 私からは、フロストシーディングの情報について報告致します。
 フロストシーディングとは、牧草種子の発芽適温よりも気温が下がり(日中平均気温5℃以下)11月中旬〜下旬頃に播種することをフロストシーディングといいます。この場合、年内に発芽することなく種子のまま越冬し、翌春の融雪直後に地温が上がると、雑草よりも早く発芽を開始します。そのため、雑草が少なく良好な草地になることが期待できます。また、フロストシーディングでは、イネ科牧草単播が基本であり、マメ科牧草は低温でも発芽しやすく、11月に播種しても年内に発芽し、越冬できず枯死してしまいます。マメ科牧草を播種したい場合は、翌年の肥料散布時に肥料と一緒に散布するか、播種機での追播をすることが必要です。

[注意点]
 播種量については、フロストシーディングの場合、慣行播種に比べて発芽後の個体数がやや劣る傾向にあります。十分な個体数を確保するためには、播種量は3割程度増量する必要があります。
 播種する圃場にも条件があり、傾斜地は融雪後種子が流されやすいことや、風当りの強い圃場は種子が飛ばされる可能性があります。

 春播き・夏播きの場合、気象条件等により播種時期がズレて既存牧草に負けて枯死してしまうことや繁忙期での作業となりますので、作業の分散・種子の無駄を省くためにも、フロストシーディングの検討をされてみてはいかがでしょうか。


営農センター Y・A
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