土・草づくりにおけるリスク(危険)分散・回避の考え方

 先日、十勝地域で行われた後継者向け研修会に、当JAの理事者の方に同行して参加させて頂く機会がありました。研修会自体も実践的、かつ後継者の皆さんが積極的に発言するよう、よく考えられた企画で、素晴らしかったのですが、往復の道すがら理事者の方との会話についても、特にリスク分散の考え方が興味深く、一部ブログで紹介させて頂きます。
 この理事者の方は、約75haほどの経営地のうち、デントコーンが30haほど、採草地が40haほどあり、草地→デントコーン→草地の輪作体系をとっておられる農家です。
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 まず、デントコーン作付について、牛が喜んで食べる飼料づくりの観点や輪作体系による草地地力アップ、雑草防除効果等もあるとのことでしたが、.船皀掘爾版鬟ローバ・アルファルファの1番草がその年の気象条件によって思った程のものにならなくとも、デントコーンサイレージもあることから、リスク分散することができるとのことでした。
◆ゥ酸添加や早晩生品種の利用
 次に、1番草サイレージについて、中生チモシー主体の混播草を7月初旬に収穫調製しているとのことでしたが、この時期多少水分は落ちているものの、必ずしもしっかり予乾できる訳ではないので、▲酸を添加して、リスク回避しているとのことでした。また、最近では、チモシーの晩生品種も利用し始め、リスク分散を図っているとのことでした。
.オーチャードグラス主体草地とチモシー主体草地の併用
 この農場のことではないのですが、オーチャードグラス主体の混播草地で6月10日頃にバンカー1本でも収穫調製し、残りのチモシー主体の混播草地については、その適期に収穫調製する方法も、チモシーが気象条件等で期待どおりにいかないこともあることから、一つのリスク分散方法として有効かもしれないという話になりました。
ぁネ益を人・土・牛に分配
 酪農は一獲千金が難しく、金を儲けることよりも、「いかに永続させるかが大切であるか」、「より安定した経営ができるようにするか」を説かれ、お金は大切なものだが、利益は人だけが享受するのではなく、必ず「人・土・牛に分配する」、「土に投資する」との話をして頂きました。この点、明言はされませんでしたが、い海諒配は、人・土・牛にとってそれぞれが抱えうるリスクを回避することになっているのではないかと感じました。
 最後に、酪農は土・草・牛づくりなど多面的な技術や作業を要するなど、難しい面もあるため(その分やりがいもあるとのこと)、100%思ったとおりになると考えず、うまくいかなかった場合も考えて、リスクを分散・回避する第2の方策を講じることで、メインの取り組みがうまくいけば大きな利益を享受できるし、うまくいかなくとも最小限の損失で済むとの話で、この考え方は、多方面にアレンジできると思われ、非常に興味深い良い話を聞かせて頂いた数時間でした。
                               (営農センター T.S)
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