リピートブリーダーへの取組み

8月の中を過ぎましたが相変わらず湿度の高い“むしむし”した日が続いています。家畜改良課では受胎率の向上・分娩間隔の短縮に向け努力していますが年々受胎率が下がりつづけているのが現状です。なかなか受胎しない牛には和牛の種を授精したり、安い精液の2本付け、連続注入などを行っています。 
最近では受精卵移植、追い移植なども増えてきましたが受精卵代(F1の受精卵11.000円)・移植料(7.000円)がかかるため“誰でも手軽に”という訳にはいきません。しかし受精卵移植は授精と違い夏季の受胎率低下が少ないなど利点があります。
昨年の不受胎牛用の受精卵(全農のJB24 F1卵)の成績ですが、移植のみ(50分の23)46% 追い移植(59分の34)58%です。ほとんど数回受精歴があるリピートブリーダーへの移植にしては良い成績だと思いますし、追い移植に関しては通常の移植より良い成績です。
はじめて移植される方には1頭目が受胎するまで移植料を免除(5頭目まで…詳しくは担当受精師へ)するなど受精卵移植に力をいれています。
また、今年から暑熱対策用和牛受精卵(父 北乃大福 価格14.000円)も常備しています。これもリピートブリーダーや発情見逃し等にも使用可能ですので分娩間隔の短縮に向けぜひ試みてはいかがでしょうか。

上春別支所職員 T・U
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