サイレージ品質向上プロジェクトスタート

 今年で4年目となる「サイレージ品質向上プロジェクト」が一番草収穫時期に合わせ6月25日から本格的にスタートしました。
 例年、100戸程の農家の作業状況を確認しており、その際、改善してほしいことについては都度伝えてきたこともあり、当初から見ると刈り高や鎮圧時間の確保等については随分と改善されてきており、また、高水分時にはギ酸を添加する農家も増えてきたたように思います。
 今年の巡回対象は、昨年の粗飼料分析結果で特にアンモニア態窒素の数値が高く、発酵品質に課題のあったところを中心に確認することとしました。7月1日までの1週間で、約50戸の農家の作業現場に立ち会いました。
 今年の作況状況は平年並みとのことですが、6月上旬からの天気は連日曇りで低温ということもあり、経年草地においては全般的に牧草収量は少ないという印象です。
 しかし、サイレージの品質については今までのところ、好天にも恵まれていて前日に刈り、予乾に努めていることもあり水分で80%を超える原料草を詰め込んでいる農家は数えるほどしかなく、今までのところ嗜好性の高いサイレージが期待できるのではと思っています。
 7月に入ってからは不安定な天候が続いており、収穫作業も遅れ気味となっておりますがコントラ待ちの農家は別にしても6月末では全体の半分は終了しているようです。
 昨年から草地植生改善に取り組んでおりますが圃場に入り牧草を見ると、シバムギやリードカナリーグラスの割合の高い草地を目にすることも多く、良質サイレージを作る条件の一つに原料草の問題もあります。
サイレージ作りの一連の作業はかなり改善が進んできており、次は、その原材 料となる牧草を栄養価の高い、嗜好性に富んだ草種に変えていくための「土・草づくり」が課題であると感じているところです。

T・K
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