〜各種プロジェクトがスタートします〜

 6月も半ばに入り、車窓から見る牧草地の草も、風になびくようになり、まもなく酪農家にとっては一年で最も忙しくなる時期が近づいております。
 
 一番草収穫時期に入ると、同時に営農センターでは農家やコントラ連絡協議会の協力を得ながら“サイレージ品質向上プロジェクト”と“植生改善プロジェクト”を本格的にスタートさせる予定です。
 どちらも継続的に取り組んでいるもので、前者の方はコントラ会社の理解や協力もあり、調製作業の面は格段に改善され、サイレージの発酵品質を示すアンモニア態窒素の値で極端に高いものは少なくなってきており、一定の成果として感じているところです。
 今年度も対象農家を絞った中で、一番草収穫作業に合わせプロジェクトを進めていく考えにありますが、近年、草地更新の3割はアルファルファ混播草地であり“調製の難しい草”という事を多く耳にすることもあり、何戸か抽出し巡回する予定にあります。
 
 また、植生改善プロジェクトの方は3年目に入り、今までの2年間は草地更新については計画面積の8割の達成となっているものの、もう1つの柱である草地活性化事業(更新した草地を良い状態で長持ちさせる為の取り組み)の方は目標を大幅に下回っており、対策を講じる必要があると思っております。
 特に草地は経過年数に伴い土壌が硬くなりはじめ、排水性や透水性が悪くなり、同時に収量も減少する傾向にあることから、更新後4〜5年の草地を対象に心土破砕を推進することで考えております。時期は2番草刈取り後の秋作業として、多くの農家の方に取り組んでもらいたく、対象圃場を持っている農家に対しダイレクトメールを送り、啓蒙する予定です。
 普及センターのデータによると、更新後4〜5年目の草地にサブソイラーによる心土破砕を行ったところ、2割程度収量が増えたとの報告もあり、また費用対効果について、ha当り15,000円程度のプラスになるとの試算もあり、効果は大きいことから、是非チャレンジして頂きたいと考えております。
 
 ちょっと前に新しい年を迎えましたが、気がつくとすでに一年の半分が過ぎており、月日の流れを早く感じるようになりました。
 残された期間もあっという間に12月を迎えるように思いますが、今年の目標達成に向け、皆の協力のもと頑張っていきたいと思います。

【営農センター T・K】
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