植生改善事業3年目に向けて

JA草地植生改善事業も2年目が終わり、草地更新面積は2年続けて目標の8割台の達成となりました。しかし、更新後の維持管理の向上に向けた草地活性化事業については、年間10,000haの目標を大きく下回る内容であり、今後、対策を講じる必要があると感じているところです。
 そのような中、大きく面積を増やしているのは除草作業で、受託・貸し出し合わせ、24年度は1,100ha余りと昨年の倍近い実績となりました。
 草地整備事業による更新であっても更新前に除草対策を行う人が増えてきたことは“良い草地を作ろう”という意識が徐々に浸透してきたあらわれであると思っております。
 24年度の補助事業を含めたJA全体の更新率は4.6%となっておりますが、支所毎で見ると、上は6.5%から下は2.5%と大きな開きがあるのも事実です。
 草地更新により牧草の収量や栄養価が高まるのはわかっているものの、掛かる経費のことが先に立ち、特に経営状況の厳しい場合は後回しにしがちですが、更新以外にも草地に土改材(タンカルやライムケーキ等)を入れたり、放牧地へのマメ科の追播や硬くなった草地に心土破砕の機械を走らせる等、少ないコストでも毎年続けていくことで大きな効果を得ることができ、是非取り組んでいただきたいと思います。
 平成25年度は本事業の3年目となり、植生改善の取り組みを更に広げていきたいと考えており、また植生改善による改善効果の指標を数値化させ、費用対効果をわかりやすく示していくことにも手掛けていく予定にあります。

T.K
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